つなぎ融資とは、住宅ローンが融資される前に必要なお金を前借りできるローンのことです。注文住宅を取得するには、かなりの自己資金が必要なことから、あきらめる人も多いようですが、つなぎ融資を利用すれば、自己資金が少なくても注文住宅を手に入れやすくなります。
どのような場合につなぎ融資を利用できるかや、つなぎ融資を受ける際の金利などについて分かりやすくお伝えします。
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つなぎ融資が使えるシーンとは
注文住宅を取得する際には、土地を取得する費用や建築費の一部となる着手金などの支払いを、事前に用意しておく必要があります。
自己資金でまかなえない場合は、つなぎ融資を検討してみましょう。つなぎ融資は、次のような場合に利用できます。
・建設予定地の購入費用の支払いに、つなぎ融資が利用できます。
・注文住宅の建築費は、着工時には着工金を3割、上棟時には中間金を3割、完成時には残りの4割を支払うのが一般的ですが、それぞれの支払に、つなぎ融資が使えます。
・住んでいる一戸建てやマンションを売却して、その資金を購入資金に充てるつもりだったものの、売却が思うようにできなかった場合も、つなぎ融資を利用できます。
つなぎ融資を受ける際の金利や諸費用について
つなぎ融資の金利は、住宅ローンの金利と比べると高い傾向にあります。一般的な住宅ローンは、年利1%前後ですが、つなぎ融資は3%前後に設定されている金融機関がほとんどです。
また、つなぎ融資を利用する際には、手数料が約10万円、印紙代が借入額に応じて必要です。注文住宅を建てる場合には、まとまった金額が必要なので、つなぎ融資を利用する際は、ある程度の金利は覚悟しておく必要があります。
つなぎ融資を受ける前に知っておきたいこと
つなぎ融資の利用金額の上限は、住宅ローン借入金額の3割から4割までというように、制約があることが多いので、事前にチエックしておきましょう。
また、つなぎ融資を扱っていない銀行もあるので、住宅ローンを選ぶ際に、つなぎ融資の有無を確認しておく必要があります。
住宅の購入を検討している住宅会社や不動産会社に、つなぎ融資を扱っている金融機関を紹介してもらうのもひとつの方法です。
住宅ローンの実行について
住宅ローンの本審査は、家が完成すると行われ、本審査にパスすれば住宅ローンが実行され、、つなぎ融資で借り入れた資金は清算される仕組になっています。住宅ローンの返済額につなぎ融資の返済分も含まれているため、住宅ローンが実行される前に返済を求められることは、まずありません。
しかし、金融機関によっては、住宅ローンの実行前につなぎ融資の利息の返済を求められるところもあるので、事前に確認しておきましょう。
住宅ローン控除
ローン残高に応じて所得税などが還付される住宅ローン控除を受けるには、家の完成後6カ月以内に新居に住むことなどの条件を満たす必要があります。なお、つなぎ融資は、住宅ローン控除の対象外になります。
つなぎ融資は一度相談を
注文住宅を取得する際には、土地の取得費用や建築費の一部となる着手金などの支払いを、事前に用意しておく必要があります。
注文住宅を建てる場合には、まとまった金額が必要なので、つなぎ融資を利用するなら、ある程度の金利は覚悟しておく必要があります。しかし、つなぎ融資などを上手に利用することで、理想の注文住宅を手に入れることも可能です。
つなぎ融資を検討中の場合には、ぜひ一度ご相談ください。