初めて住む場所で土地を探すとき、確認しておきたいのが「治安」です。子どものいる家庭などは、特に重視したいポイントだと思います。今回は、引っ越し先の治安の調べ方や見極め方など、安心して暮らすためのポイントをご紹介します。
トピックス一覧
治安を確認する方法
1.実際に歩いてみよう
可能なら、まずは実際にその土地を歩いてみましょう。近所の人はよく外に出ているか、空き家は多いかなど実際にその土地を歩かないとわからないことも多くあります。家の周りだけでなく、最寄り駅から実際に住まいの場所まで歩いてみるなどしてみましょう。また、昼と夜で人通りや雰囲気が大きく変わる場合もあるので、1度歩くだけでなく昼と夜、平日と休日など時間帯や曜日を変えて確認しておきましょう。
2.ネットで検索しよう
地域の治安情報は、インターネット検索で確認することができます。警視庁や自治体が公表している「犯罪情報マップ」や「交通事故発生マップ」を調べることで、過去に犯罪や交通事故がどれだけ発生したのかを地図上で確認することができます。また、犯罪や事故だけでなく自然災害の発生リスクに関しては「ハザードマップ」で洪水や津波、高潮、土砂災害などを調べることができます。
こちらのサイトを参考にしてみてください。
▽犯罪情報を調べたい場合
警視庁「犯罪情報マップ」:
http://www2.wagmap.jp/jouhomap/Portal
全国読売防犯協力会「ぼうはん日本」:
https://www.bouhan-nippon.jp/index.php
香川県「安全・安心地図情報提供システム」:
https://www.pref.kagawa.lg.jp/amap/a01m.html
▽交通事故を調べたい場合
警視庁「交通事故発生マップ」:
https://www2.wagmap.jp/jikomap/Portal
香川県「交通事故危険度予測マップ」:
https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/etc/subsite/ai_kikenndoyosoku/index.shtml
▽ハザードマップ
国土交通省「国土交通省ハザードマップポータルサイト」:
https://disaportal.gsi.go.jp/
注意してみておきたいポイント
1.交通量の多さ
子どもや高齢者がいる場合には、交通量の多さも重要です。交通量の多い道路、大きな交差点がある場所は交通事故が起きやすいといわれています。また細い道だとしても勢いよく車が通ることもあるので十分注意が必要です。ポイントは「ゾーン30」の標識です。この標識がある区域内は、自動車の制限速度を時速30㎞と定めており、路側帯が拡大していたり減速マークがあるなど歩行者も安心して通行できるようになっています。周辺に「ゾーン30」の標識があるかどうか、チェックしておきましょう。
2.落書きやポイ捨てはあるか
ゴミのポイ捨てが多い土地は、小さな問題でも軽視される環境と捉えられて犯罪が起きやすいといわれています。空き家に落書きがされていないか、公園のゴミ箱に家庭ごみが捨てられていないかなども確認しておくとよいでしょう。
2.用途地域を確認
家の近くにパチンコ店や性風俗のお店ができるのを避けたい場合には、住所ごとに定められている「用途地域」を確認しましょう。用途地域が「第1種住宅地域」や「準住居地域」に分類されていると風俗店の営業許可がおちないため、周辺に風俗店が出店することはありません。風俗店は「商業地域」や「近隣商業地域」に分類されているため、用途地域はこれらの場合には出店する可能性があるということです。また、用途地域の制限だけでなく、学校や図書館、病院などの保護対象施設から一定の距離(半径20~100m)には風俗店を開くことができないと決まっています。保護対象施設からの距離は、都道府県によってもことなるので、自治体のウェブサイトで確認するなどしておきましょう。
安心して暮らすために治安はチェックしておこう
安心して生活するためにも、その土地の治安は重要です。心配事が多いと、日々の生活にも支障となってしまいますよね。土地を購入する前に、実際に歩いてみたり、周りの環境を知っている人に聞いてみたりと情報を集めてみてください。その土地を取り扱っている不動産会社や建築会社なら、情報も多く持っていると思うのでぜひ聞いてみてくださいね。