『地鎮祭』は、家を建てる前に行う式典です。聞いたことはあるけど、地鎮祭って何をするためのものなのか知っていますか。今回は、地鎮祭を行う目的や費用、服装などのマナーについてご紹介します。
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地鎮祭って何?
地鎮祭とは、着工前に行う儀式のことです。
・新しくその土地の建物を建築することを氏神様に報告して、土地を利用する許可を得る
・工事の安全を祈る
・住む人が安全に安心して暮らせるように祈る
このようなことを願うのが地鎮祭であり、新式が一般的なので神主さんを呼び、祈りを捧げます。
地鎮祭は必ずやらなければいけないものではないですが、最近では施工会社側が施主に対しての挨拶の意味も込められていることから、施工会社側が準備を行うこともありますので、気になる方は確認しておきましょう。
地鎮祭を行う日はいつがいいの?
地鎮祭は、吉日とされる「大安」「先勝」「友引」を選ぶ方が多いと言われています。しかし、いつでもいいわけではありません。工事のスケジュールから、地鎮祭は1~2週間程度の幅で日程を決めます。その中で吉日を選び、丑の刻(11時~13時)頃が望ましいといわれています。
また、その日が雨であっても延期されることはなく実施されます。古くから雨は土地を清めるとされているため、地鎮祭に雨が降ることは縁起が良いとも言われていますので、雨でも『良い日』と捉えるようにしてくださいね。
新式で行う地鎮祭の流れ
地鎮祭の流れ
1.修跋(しゅばつ)の儀
全員が起立した状態で、神主さんがお供え物と参列者を祓い清めます。
2.降神(こうしん)の儀
神主さんが神様を招くので、参列者は起立して頭を下げ、神様をお迎えします。その後着席します。
3.献饌 (けんせん)
神主さんが奉献酒とお水、お供え物を神様に差し上げます。
4.祝詞奏上(のりとそうじょう)
神主さんが氏神様に新築の安全祈願のために、祝詞を奏上します。参列者は起立して、頭を下げ祈願します。
5.四方祓い(しほうはらい)
お米とお塩、白紙を使用して、土地を清めます。
6.鍬入れの儀
鍬入れの儀は神様に工事の開始を告げる儀式です。地鎮祭のメインイベントであり、施主は大きな声で「エイ、エイ、エイ」と3回掛け声をして、砂を崩す動作を行います。
7.玉串拝礼(たまぐしほうてん)
参列者は順番に玉串を祭壇に置き、神様に捧げます。
8.撤饌(てっせん)
神主さんがお供え物を下げます。
9.昇神(しょうじん)の儀
神主さんが、神様を送り返します。起立して神様をお見送りします。
10.神酒拝戴(しんしゅはいたい)
安全を祈願して献杯します。
11.神官退下
神主さんが現場を後にします。
12.直会(なおらい)
地鎮祭で準備すするもの
必要なシーン | 準備したほうが良いもの |
会場作り | 竹、しめ飾りなど |
神事 | 米、塩、榊、奉献酒、大麻など |
お供え | 鯛や昆布などの海の幸、野菜などの山の幸、果物 |
神主さんへの御礼 | 初穂料(のし袋) |
直会 | 食事、お新酒を飲む器など |
近所への挨拶 | お菓子やタオルなど粗品 |
地鎮祭の費用
地鎮祭にかかる費用は、神主さんへの御礼(玉串料・初穂料)です。一般的には、3~5万円が相場だと言われています。
し地鎮祭は施工会社側が準備することが多いため、現場諸経費として組み込まれていることがほとんどでしょう。そのため、地鎮祭を行うにあたり追加の費用は神主さんへの御礼(玉串料・初穂料)となります。地域によっても支払う金額が変わってくるので、不安なら施工会社の担当者に確認しておくと良いですよ。
地鎮祭の服装
現在では特に服装の指定はありませんが、神事ですので正装が良いでしょう。男性はスーツにネクタイ、女性もスカートなどの礼服が望ましいです。ジャージなどのだらしない格好は避けてください。また帽子をかぶっている場合は、儀式中は脱いでおくようにしましょう。
地鎮祭の後は近隣の挨拶も忘れずに行おう
地鎮祭の後は、ご近所さんへの挨拶も忘れずに行いましょう。挨拶は、施主だけでなく担当者や現場監督が一緒に行くことも多いです。建築は始まると車の出入りや騒音で迷惑をかけてしまうことがあるため、手土産を用意するなどして挨拶にまわるようにしてくださいね。