家を設計するときに知っておきたい「造作収納」、ご存知でしょうか。造作収納とは、部屋の間取りに合わせた収納家具のことで、家を新築するとき、リノベーションするときなど取り入れたい収納になります。今回は、造作収納のバリエーションや失敗しないポイントなどご紹介します。
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造作収納って何？
造作収納（ぞうさくしゅうのう）とは、部屋や間取りに合わせて作る作り付けの収納家具のことです。用途やライフスタイルに合わせて作ることができるので、家にぴったりと合い無駄なスペースを省くことができます。部屋のデザインとも合わせることで、部屋全体の統一感が生まれ、より快適に過ごすことができます。
また、造作収納は部屋に合わせて隙間なく設置されるので、掃除がしやすいといった嬉しいメリットもあります。
耐震性の強い造作収納
造作収納にすることで、家全体の耐震性も高くなります。建物と一体となっているので、地震で揺れた場合も倒れる心配はありませんし、家具が倒れてケガをするというリスクも避けることができます。
また、棚を引戸にすることで収納物も飛び出しにくくなるので、より安全性を高めることができます。
造作収納の種類
造作収納には、大きく分けて2種類あります。それぞれの違いをみていきましょう。
大工工事
大工工事とは、大工さんが建築現場で加工・取付をする家具のことです。ミリ単位で微調整ができ、部屋全体で統一感が生まれます。塗装などによって、インテリアの雰囲気も演出できますし、何より据付工事の費用を抑えることができます。
家具工事
家具工事とは、大工さんとは別に造作家具屋さんなどが作業場で家具を製造し、現場で組み立てる方法です。材料や色など、家具のこだわりたい部分を自由に選ぶことができますし、造作家具屋さんならではの技術もあります。ただし、通常の現場仕事となる大工工事とは違い、搬送や据付工事に別途費用が必要となります。
失敗しないために！造作収納を契約するのきのポイント
将来を見据えよう
造作収納は、建物と一体となっているため一度作った後は移動したり、撤去することができません。そのため、今は使いやすくても将来子どもが大きくなった時、ライフスタイルが変化したときに使いにくくならないように配慮しなければなりません。将来を見据え、動線も考えしながら造作収納を計画するようにしましょう。
造作収納を取り入れよう
ここからは、造作収納と取り入れることの多い空間をご紹介します。注文住宅やリノベーションを考えている方は是非参考にしてください。
1．クローゼット
クローゼットは床から天井まで隙間なく造作収納にすることで、スペースの無駄を省き、衣類をたっぷり収納することができます。天井まで合わせることで部屋を広く見せる効果もありますし、地震の時もクローゼットが倒れてくる心配もありません。
2．シューズクローク
靴が多い方には、壁一面の造作収納もおすすめです。靴だけでなく、傘やアクトドアグッズも収納するようにすることで、玄関先の荷物がなくなり、すっきりとした玄関になります。
3．ダイニング
ダイニングには、ダイニングテーブルとは別にカウンターキッチンと向かい合うようにカウンターを設置することもできます。使い勝手も良いですし、ダイニングテーブルと色を合わせると、より一体感のあるダイニングになりますよ。
4．ウォークインクローゼット
人気のウォークインクローゼットは、広々とした場所に衣類などを収納できるのでおすすめです。棚の数や広さ、配置なども使いやすいように設計することができます。
5．トイレ
おすすめはトイレの造作収納です。トイレの手当いカウンターの下などに収納スペースを作り、トイレットペーパーや清掃用品などを収納できるようにすることで、すっきりとした空間を演出できます。
快適な家にするために収納にこだわろう
家で快適にすごすためにも、収納は大切です。造作収納は、建築費にプラスして費用がかかるため、避ける方もいらっしゃいますが、壁面へのシンプルな造作棚など低コストで実現できる場合もあります。ですので「こんな収納にしたい」「希望のデザインはこんな感じ」などお気軽にご相談くださいね。
チェック！家具屋さんの造作建具を家全体に取り入れた物件
こちらのお家は、家具屋さんの造作建具をほぼ家全体にあしらっている物件の施工事例です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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