建物が建っている土地を更地にするには、建物の解体が必要です。解体するとなると、気になるのが解体費用ですよね。ここでは、解体費用の相場をご紹介します。また解体することのメリットとデメリットも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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解体費用の相場を知っておこう
一般的に古家とは築25年以上の戸建てを言います。築30年ともなると「古家付きの土地」として、土地のみの価格になります。建物を解体して更地の状態にしたほうが売却しやすいこともあるため、解体費用の相場を知って置く必要があります。
古家の解体には、100万円~300万円ほどの費用がかかりますが、価格は建物の構造や立地条件、地域、築年数などによって大きく変わってきます。
複数の業者から見積もりを取る
解体工事を検討する場合は、ネット上などで複数の業者から見積もりを取って比較しましょう。複数の業者から見積もりをとることで、実情が分かってきます。木造住宅で1坪4万円程度、鉄筋コンクリート造で1坪6万円程度が相場です。
例えば、同じ40坪の家の解体費用でも木造の場合は160万円~200万円ですが、コンクリート作りだと240万円~320万円くらいかかります。見積もり書の内容は解体費用だけでなく廃棄物運搬費用、廃棄物処分費用、付帯構造物撤去費用、残置物撤去費用、養生費用、重機回送費、ガードマン費用、申請費用、建物調査費用、アスベスト成分調査費用など様々な項目となります。
更地にするメリットとデメリット
更地にするメリット
更地にする最大のメリットは、早期売却の可能性が高まることです。更地にして売却すると、買主側が即、家を建てることができるためため、買い手がつきやすくなります。
買主にとっても更地だと、解体費用を負担する必要がない上、解体作業に伴う騒音やほこりなど近隣への気づかいをする必要もないので、魅力的といえます。
更地にするデメリット
住宅を取り壊して更地にすると、建物への課税はなくなりますが、土地への課税が大幅に増額し、固定資産税が約3~4倍になることもあります。建物が残っていれば、固定資産税は最大6分の1、都市計画税は最大3分の1まで軽減されます。
売れるまでの期間が長くなればなるほどなるほど、税金の負担額が増えます。
古家のまま持ち続けるメリットとデメリット
古家のまま持ち続けるメリット
古家とは築年数が20年以上経ち、建物としての資産価値がほとんどない物件のことです。そのため、固定資産税や都市計画税の軽減措置を受けることができます。さまざまな理由から早期に売却できないなら、古家のまま持ち続けると金銭的負担が軽減できます。
古家のまま持ち続けるデメリット
古家の老朽化により台風や地震による倒壊の恐れ、宅地内への不法投棄、放火などの心配があります。不適切な状態で放置された古家は、「特定空家等」に指定され、行政からの指導に応じなければ、強制撤去を命じられることもあります。
解体する前にはしっかり検討しよう
古家の解体を検討する場合は、まず解体するために必要な費用の見積もりをとって検討しましょう。近年では、空き家の解体費用を助成する制度を設けている自治体が増えています。合わせて、解体費用の貸付を行う金融機関も利用できるようになりました。
古家のまま持ち続けるメリットはあるというものの、近隣の景観や倒壊の危険性などを考えると、いつまでも放置しておくわけにもいきません。解体費用の相場や、更地にするメリットとデメリット、古家のまま持ち続けるメリットとデメリットを比較検討し、最良の方法を選ぶようにしましょう。
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