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「土用干し」って?意外と知らないその意味と由来について

「土用干し」という言葉を聞いたことがありますか?何となく聞いたことがある人もいるでしょう。しかし、一体いつのことなのか、何をするのかまで知っている人は多くありません。この記事では、土用干しの意味や、何をするのかについて紹介します。

土用干しって何?

土用干しは、夏の土用の時期に行われる行事です。年によって多少のずれはありますが、大体7月20日頃~8月上旬が該当します。日本で言えば、梅雨が明けて夏本番となるころでしょうか。

この時期は、土用の丑の日にウナギを食べる習慣もありますね。

土用干しにやること

土用干しは、服や書籍、梅や田んぼを干します。

服や書籍を干すのは、別名「虫干し」と言います。文化財の文書や衣類などを点検も兼ねて干すことも指しますし、一般的な場合は夏に衣類などに風を当て、虫食いに合わないようにすると言った意味が強いかもしれません。

特に文化財の場合は、虫食いなどがあると大変なことになります。風に当てることは非常に重要なことなのです。

梅の場合は、梅干にするために太陽光に3日ほど当てます。殺菌・美味しさが増してより良い梅干ができると言われています。

田んぼは、水を抜いて3~7日ほど乾燥させます。根がしっかりと張って、丈夫に育つようにするためです。

わたしたちの生活にも取り入れてみよう

わたしたちの生活にも気軽に取り入れることは可能です。長く着ていない衣服はありませんか?整理を兼ねて必要な衣服は風に当てて、不要なものがあれば処分する断捨離としても活用できるのではないでしょうか。

そして、土用干しは部屋にとってもいいことずくめ。換気や掃除、湿気を払うのにとても有効だからです。年末などに大掃除で慌てるのではなく、一度プチ掃除としてやっておけば年末も楽ですよ。

気付かぬうちに、不要な衣服や書籍などが溜まっていくので時期を決めて土用干しで対応するのは非常に理にかなっていると言えるでしょう。

「暑い時期だから面倒…」と言わず、思い切ってやってみてはいかがでしょうか。終わった後の爽快感は格別ですよ。

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