ここのコラムで、風水についても説明してきましたが、間取りを考える上で考慮したいのが「鬼門」です。玄関やトイレでは、鬼門を避けたほうがいいと言われていますが、なぜそのように言われているのでしょうか。今回は、家づくりで考えたい「鬼門」についてご紹介します。
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鬼門って?
鬼門とは、「鬼の出入りする方角」を意味しており、北東の方角を指します。鬼門は古代中国の考え方でもありましたが、日本では陰陽道などの影響もあり、不屈な方位として捉えられるようになりました。
家を建てるにあたり、鬼門を避けるようになったのですが、反対にお寺などは鬼門除けとして鬼門にあたる方向に建てられることがあるのです。平安時代に後続の方々が住んでいた平安京は、鬼門の方角に比叡山延暦寺が建てられています。
裏鬼門について
鬼門だけでなく、気をつけたいのが「裏鬼門」です。裏鬼門は、鬼門と反対の方角である南西を指します。裏鬼門も鬼門と同様に不吉な方角と言われています。
鬼門は十二支の干支を使って「丑寅(うしとら)の方角」、裏鬼門は「未申(ひつじさる)の方角」とも言われています。
鬼門・裏鬼門で避けたほうがいい間取り
昔から「三所に三備を設けず」という言い伝えがあります。この三所とは「鬼門」「裏鬼門」そして「建物の中心」を言います。
三備とは
三備は、「トイレ」「キッチン」「玄関」を指します。昔から現代においても、トイレやキッチン、玄関のある場所は鬼門に位置しないように設計されていることが多くあります。
鬼門封じの方法7つ
最近では「南向きにリビングを作りたい」ということも多いので、鬼門とうまく付き合っていくことも大切です。そこで、鬼門封じにおすすめの対処法をご紹介井します。
1.部屋を清潔に保とう
鬼門に位置する場所は、特に清潔に保つようにしましょう。整理整頓も重要です。ゴミをそのままにしない、物を出しっぱなしにしない、といったことがないようにしてくださいね。気をつけないのがゴミ箱の位置です。鬼門のライン上にゴミ箱を置かないように注意してください。
2.窓を開けっぱなしにしないようにする
可能なら、鬼門の方角は壁があると良いです。間取りの都合上、窓やドアになってしまう場合もあるでしょう。その場合には、開けっぱなしにせずに常に窓を閉める、ドアを閉めるようにしましょう。
3.盛り塩を置こう
風水でも取り上げた盛り塩。鬼門、裏鬼門の方角には盛り塩を置くこともおすすめです。塩には穢れを清める作用があるので、玄関先やキッチン、トイレの隅に置いておくとよいでしょう。しかし、盛り塩は置きっぱなしにせずに、毎日取り換えてくださいね。
4.とげのある植物を置こう
鬼門除けの庭木としておすすめなのが「とげのある植物」です。とげのある植物というと、ヒイラギアロエ、サボテンなどが挙げられます。これらの観葉植物を室内におくことで鬼門対策となります。お手入れはこまめに行うようにしましょう。
5.水晶を置こう
水晶は、浄化作用のあるパワーストーンであり、鬼門対策におすすめです。インテリアとしても素敵なので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。また猿の置物も鬼門除けとしては有名ですよ。
6.お守りを飾ろう
神社やお寺には、「鬼門除け」のお札があります。お札やお守りは、鬼門と裏鬼門の方向に1つずつ、目線より高い位置に置くようにしてください。最近では、オンラインショップでもお札やお守りを購入することが可能なので、ぜひ探してみてください。
7.神社でお祓いをしてもらおう
どうしても気になる場合には、近くにお寺や神社でお祓いをしてもらいましょう。費用はかかるかもしれませんが、安心して暮らすためにも必要なら行ってください。
住み心地の良い家にしよう
鬼門・裏鬼門についてご紹介してきましたが、あまりこだわりすぎて生活しにくい間取りになってしまうと本末転倒です。家相を重視するのも大切ですが、お家の心地よさ、住みやすさ、陽当たりも重要です。その点を踏まえながら、住み心地の良いお家にしてくださいね。