庭は、自分たちの街の景観の一部であり、各家々にセンスの良いシンボルツリーが植えられていると、街全体がグレードアップします。家づくりの楽しみは庭づくりにあると言っても過言ではありません。
街全体の景観を考えながらも、植栽と建物とのバランスや好みを取り入れ、個性的で夢のあるシンボルツリーを選びましょう。この記事では、庭の目的に合ったおすすめのシンボルツリーをご紹介します。
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シンボルツリーは自分たちの好みに合った樹木を気軽に選ぼう!
シンボルツリーを選ぶ際には、特に決まりはありません。シンボルツリーは、自分たちの好みに合った樹木を気軽に選んで楽しむのが一番です。
ただ、樹木によっては成長がとても早いものや根ががはびこるもの、落花や落葉が気になるなど、維持管理が難しい種類もあります。
例えば、桜が好きで植えたところ近隣から害虫などの苦情で結局伐採することになったという話も耳にします。後で悲しい思いをしないように、シンボルツリーを選ぶ段階で、植える場所やスペースにその樹木がふさわしいかどうかを見極めることが大事です。
和風にも洋風にも合うシンボルツリーにおすすめの樹木5選
少し前までは、本格的な和風建築は、門まわりに見事な松やマキを植えたものですが、近年では和風建築もカジュアルな雑木系のモミジやアオダモ、花も楽しめるヤマボウシなど自分好みの樹木を気軽に選んで植える人が増えてきました。
シンボルツリーはお住まいを代表するトレードマークのようなものです。
「レモンの木があるお家ね」とか「オリーブの木があるお家ね」といった言い方をするほど、樹木のイメージは大きいものです。森の中のイメージにするか、都会的なイメージにするかなどを考えながらシンボルツリーを選びましょう。
ソヨゴ
成長が緩やかな常緑樹で、自分で剪定しても失敗することがありません。常緑樹でありながら軽やかさもあり、秋には可愛い赤い実をつけます。落ち葉に悩ませられることがないので、庭の手入れに時間がとれない人におすすめです。
ヤマボウシ
初夏に上を向いて白い花をつけます。実際には花ではなく、苞片(ほうへん)と呼ばれる葉になります。秋になると赤い実がなり、その後は紅葉が美しく、一年を通して彩のある庭を演出してくれます。
エゴノキ
初夏に甘い香りの白い(ピンクの花色もあり)小さな花をたくさんつけるエゴノキは、日本の気候風土にもよく順応し、特別な手入れも必要としません。落葉樹なので落ち葉の始末に手間はかかりますが、花も実も黄葉も楽しめます。
モミジ
樹木の背後の透け感が程良くあり、居ながらにして山の四季を感じられます。剪定によってコンパクトにも維持できます。
アオダモ
晩春に、上向きに白い花をつける野趣に富んだ雑木で、自然な樹形に人気があります。
シンボルツリーを植えよう
お気に入りのシンボルツリーが1本あるだけで、春には小さな芽吹きに感動し、夏には日陰に感謝できます。四季を通して、樹木は人の心に優しさとゆとりを与えてくれます。 マイホームに合ったシンボルツリーを選び育てていくことで、住居も住人もコミュニティもセンス良く育っていくことでしょう。