近年、住宅ローンを借りたあとの返済に、金利が低いネット銀行を利用する人が増えています。しかし、住宅ローンは窓口のある従来型の銀行を利用しないと何となく不安という方が多いのも事実です。
実際のところは、ネット銀行も窓口のある銀行も返済は口座から引き落とされ、繰り上げ返済もネット銀行でできるので、利便性においてそれほど違いはありません。この記事では、ネット銀行で住宅ローンの返済をするのが本当にお得なのかどうかをお伝えします。
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そもそもネット銀行とは?
ネット銀行とは、取引をネットで行う無店舗型の銀行のことです。ネットバンクとも呼ばれるネット銀行では、口座の開設や振り込みなどの取引をパソコンやスマホ上で行うことができます。
無店舗のため、現金を口座に入金したり、出金したりする際には提携している他の銀行のATMを利用します。ネット銀行で住宅ローン返済をする際には、例えばジャパンネット銀行やソニー銀行、楽天銀行など主だった銀行のサービスについて比較検討し、自分にとってもっとも適したネット銀行を選ぶとよいでしょう。
ネット銀行の業務について
ネット銀行では、定期預金、積み立て預金、外貨預金、投資信託、iDeCo(個人型確定拠出年金)、火災保険、生命保険などさまざまな商品を扱っています。住宅ローンを借りれることはもちろんのこと、注文住宅やリフォームの建築資金も借りることができます。
また、「フラット35」や借り換えローン、つなぎ融資に対応しているネット銀行も多くあります。基本的に、ネット銀行と従来型の銀行の業務に大きな違いはありません。
ネット銀行で住宅ローン返済をするメリット
ネット銀行で住宅ローン返済をするメリットとしては、まず、メガバンクや地方銀行などと比較すると、無店舗のため店舗の維持費や人件費がかからなので借り入れ金利が低いことです。
2つ目のメリットは、住宅ローンの申し込みから契約までの手続きを、パソコンやスマホを使って自宅でできることです。ただし、仮審査(事前審査)まではネットで行えますが、本審査に進むと住民票の写しや本人確認書類、物件に関わる書類等を自分で用意する必要があります。
3つ目のメリットは、ネット銀行では繰り上げ返済手数料および保証料が無料の所が多く、銀行によっては様々な特典がつきます。
4つ目メリットは、ネット上では解決できないことも、各コールセンターに連絡すれば、それぞれの専門家によるアドバイスを受けることができるということです。
ネット銀行で住宅ローン返済をするデメリット
年齢に関係なくお金に関することは、実店舗の窓口で手続きを行いたいといった人もあります。そんなタイプの人にとっては。まず窓口がないのはデメリットと言えるでしょう。また、ネット銀行のホームページで調べても、理解できないことがある場合には、担当者に聞くことで安心にもつながります。
自分にとってベストなものを選ぼう
ネット銀行も窓口のある銀行も、利便性においてはそれほど違いはありませんが、ネット銀行で住宅ローン返済をするほうが、メガバンクや地方銀行などと比較すると、低金利になります。それは、無店舗のため店舗の維持費や人件費がかからないためです。今後も窓口のある銀行がなくなることはないでしょうが、ネット銀行を利用する人は増え続けることでしょう。